Voice.バラライカ KU

Guitar.喫茶チャンポン。

Bass.家入庵

Drum&パフォーマー

西田イン・ザ・スカイ

このヴィジュアルシーンでエンターテインメントに徹するということはとても難しい。しかし、それをいとも簡単にやっているのが、テキーラ東京だ。既に何本か行われている定期公演(3月から月1でクラブチッタ川崎にて開催。次回は7月24日)では、その見事なエンターテインメント性に観客からも称賛の声が上がった。しかし、彼らには隠された秘密が……。初登場となる今回は、メンバーが集まった経緯から、順を追って聞いてみた。

――初登場となりますので、まずは、自己紹介からお願い致します。
バラライカKU:ヴォーカルのバラライカKUです。バラライカと呼んで下さい。
喫茶チャンポン。:ギターの喫茶チャンポン。です。呼び方は、チャン喫で大丈夫です。
家入庵:ベースの家入庵です。
バラライカKU:普段は家入さんって呼ばれていますけど、呼びにくかったらエイリアンで大丈夫ですよ。
――あ、はい(笑)。
西田イン・ザ・スカイ:そして、ドラマー兼パフォーマーの西田イン・ザ・スカイと申します。西田でも、イン・ザ・スカイでも、どちらでもどうぞお好きに呼んで下さい。
――テキーラ東京は他にもメンバーがいらっしゃいますが、今日はこの4人にお集まりいただきました。
家入庵:メディア担当なので。
――ありがとうございます。そもそも、テキーラ東京はどのようにして出来上がったのですか?
バラライカKU:まず、気付いたら10人揃っていたという。
――えっ、気付いたらですか?
バラライカKU:はい。それには理由があって。漆黒のカリスマ団、通称シッカリというやつらがいるんですけど、その組織が世界征服の戦闘員にするという目的で我々を誘拐し、改造をしてしまったんです。しかし、組織の年間予算の関係上60%しか改造してくれず……。それを知った我々は、シッカリを倒すべく一致団結しようと集まったんです。
――非常に辛い体験をなさったのですね。ところで皆さん、シッカリにさらわれる前までの記憶というのは?
バラライカKU:まったくないです。今でも記憶が薄れるぐらいですから。でも、3才のときに水溜まりをジャンプしていたのは覚えていて。あと、小学生の頃に毎日遅刻をして先生から怒られたのも。今はそれだけしか思い出せないです。
――じつに普通の少年時代を送っていたわけですね。
バラライカKU:そうですね。でも、それは僕だけでなく、きっとみんなもそうだと思うんですよ。
――幼少の頃、歌っていた記憶などは?
バラライカKU:うーん、それも思い出せなくて。あっ、中学生のときにカラオケに行った覚えがあります。もしかしたら、そこで歌っていたのかもしれないですね。でも、今はこれ以上思い出せないです。
家入庵:何してたんだろうね。
バラライカKU:わからない…。思い出せない…。
――すみません、無理に聞いてしまって。
バラライカKU:大丈夫です、これから取り戻していくので。
喫茶チャンポン。:俺の場合は、記憶をなくした今でもギターが出来るのは、体が覚えていたからなんでしょうね。でも、誘拐される前ってなると、ハイパーヨーヨーをやっていたことしか覚えてないんです。
――思い切り、現代の子ではないですか(笑)。改造されてから自分の中で何が1番変わりましたか?
喫茶チャンポン。:何でしょうね。とりあえず、ステージに立つと喋れない。こういった場は平気なんですけど。
――大勢の人を前にすると緊張してしまうのでしょうか?
喫茶チャンポン。:もしかしたら、そうなんでしょうね。ただ、なぜ人見知りになったのか、今はそれも思い出せないんです。
――しかし、記憶がない割にはギターの演奏がとてもお上手で。
喫茶チャンポン。:そこはフィーリングです。
バラライカKU:自転車と一緒ですよね。1度覚えたらみたいな。
喫茶チャンポン。:そう、もう止まらないみたいな。
――な、なるほど。
家入庵:僕もベースを弾いていたという記憶は一切ないですね。でも、出来るっていうのは、ゲームでいうところのスーパーマリオと同じだと思うんです。あのゲームってすぐに出来ましたよね。僕にとっては。ベースがそれと同じ感覚です。押して弾くだけなんで。あとは、お酒を飲んでいたということしか覚えてない。それと、生き別れの弟がいた。
――えっ、生き別れの弟さんが!?
バラライカKU:それも、この間の定期公演をやったときに判明したんですよ。30年前に生き別れた弟がシッカリの手により改造され、マネキンにされていたという。
家入庵:そうなんです。
――まさか、兄弟揃って狙われていたとは。
バラライカKU:どうやらシッカリは、誘拐された人の願いを叶えるために誘拐するらしいんですよ。本当はこうなりたいという、その人の願望を。家入さんは完璧なMCが出来る人になりたいという願いがあったんですよ。たとえば、タ●リさんのように。それで、改造された結果、そのように喋れるのかと思いきや、いかんせん60%しかやってもらえなかったので……。
家入庵:60%分の喋りしか出来ないです。
――何て中途半端な改造をしてくれたんでしょう!
家入庵:でも、生き別れの弟もそれはそれで幸せそうだったので、良かったんじゃないかなと。まぁ、マネキンですけど。
西田イン・ザ・スカイ:僕は、今も昔も世界の中心で王子様です。
――……西田さん、改造が足りなかったのではないですか(小声)。
バラライカKU:我々も改造が足りなかったのではないかと疑ったのですが、これが西田さんの望んでいた西田自身ということなんです。ですから、西田さんを世間一般の定規で測ることはやめていただきたい。
――それは申し訳ございません!
バラライカKU:西田さんには彼の体格に似合ったように、大きい物差しで測らないとだめなんですね。
――なるほど。あっ、今、西田さんから王子スマイルがこぼれました。
バラライカKU:あまり見ると惚れてしまうので気を付けて下さい。
――それは大変(笑)。ちなみに、自分が王子だなと感じる瞬間はありますか?
西田イン・ザ・スカイ:anytime、いつも(即答)。
――そ、そうですか。それは良かったです。
西田イン・ザ・スカイ:ただ、誘拐される前からドラムをやっていたかって聞かれると、分からないんですよ。でも、目の前にあったドラムセットを見てすぐに対応は出来ましたね。
バラライカKU:もしかしたら、昔、もぐらたたきの達人だったのかもしれません。
――王子なのに?
バラライカKU:はい。そうした過去が、今後明らかになるかもしれません。
西田イン・ザ・スカイ:乞う、ご期待ですね。それにしても、最近、バラライカが僕のことをさげすんだ目で見てくるんですよ。
バラライカKU:それは、西田さんの気のせいです。だって、僕は西田さんに憧れているんですから。ステージで見せる華麗な立ち振舞い。僕もいつかそういう人間になれたらなぁって。
西田イン・ザ・スカイ:そうか。
――素敵な関係性です。そうやって皆さんは力を合わせて、悪の組織シッカリに立ち向かっているわけですね。
バラライカKU:今ようやく10人がまとまってきているので、シッカリのアジトを頑張って探し出します。
――まさかとは思いますが、この4人の中にシッカリの手先はいないですよね?
一同:いないです!
バラライカKU:僕らを含む10人は安全です。ただ、10人以外にパンダがあと4人いるんですけど、その中にシッカリの戦闘員がいたという。僕はそいつに毒を飲まされたことがあるので、いつでも気は抜けないです。
――うかうかしていられないですね。そう思うと、1stシングルの「Kung-Fu Lady」も無事にリリースされたようで良かったです。こちらの作品、1stシングルというからには、皆さんレコーディングは初めてだったわけですよね?
バラライカKU:はい! 思うがまま歌ってみたらこうなりました。
――表題曲となっている「Kung-Fu Lady」は、人気グループ米米CLUBのカヴァー曲となります。
バラライカKU:この曲には掛け声があるんですけど、頑張って4役やりました。楽しかったですね。
喫茶チャンポン。:俺は、起きたらレコーディングスタジオにいたという感じなので、フィーリングで弾き倒しました。なので、テイクもそんなに重ねずに。あまり重ねてもだめだと思うんですよね。まぁ、自分的には86点の仕上がりですね。足りなかった部分ですか? それはやっぱり、起きたらレコーディングスタジオにいたということですね。それまで何をしていたんだろうと気になってしまって。やっぱり、60%しか改造されていないので記憶が曖昧なんですよ。
バラライカKU:そういう喫茶さんのミステリアスなところも素敵だと思います。
喫茶チャンポン。:ありがとう。
家入庵:僕は、押して弾くだけでした。
バラライカKU:さすがです、家入さん。
家入庵:いやいや、そんな別に難しいことは。他の楽器に合わせた音を押して弾くだけですからね。
西田イン・ザ・スカイ:僕は、それぞれの音が行きたいところへ行こうとしていたので、そこへ連れていっただけですね。
――さすがは王子、言うことが違います。また、「上海エキゾチック」と「恋ポタージュ」はテキーラ東京のオリジナル曲となります。「上海エキゾチック」は喫茶さんの作曲ですが、どのようなことをイメージされて作られたのでしょう?
喫茶チャンポン。:テーマはファンクです。これはフィーリングで出来たようなものです。聴きどころを挙げるとすれば、サビの《上海エキゾチック》の“チック”の言い方ですね。
西田イン・ザ・スカイ:ここ、“エキゾチイック”って聞こえない?
喫茶チャンポン。:えっ、何ですか? クレームですか?
――喧嘩はやめて下さい。
バラライカKU:すみません! まだ改造が足りてないので!
喫茶チャンポン。:何せ60%なもので。でも、そこだけ何回も巻き戻して聴いてもらえたらバラライカKUの良さが分かると思うので。
バラライカKU:僕はこの曲で作詞をしているのですが、まぁ、作詞って日記みたいなものですよね。ちょっと想像してそれを書けばいいので。
――中国語も入っていてオシャレな雰囲気の歌詞になっていますね。
バラライカKU:本当ですか、ありがとうございます。感無量でございます。
――ベース録りはいかがでしたか?
家入庵:押えて弾くだけでした。そこは変わらないです。
――芯の通った意見をいただきました。
家入庵:難しく考えるものではないです。
――しかながら、この曲の世界観は西田さんの普段の感覚に近いのではないでしょうか?
西田イン・ザ・スカイ:そうですね。エキゾチックとかロマンチックとか、普段から使っている言葉ですからね。
――ど、どういった場面で?
西田イン・ザ・スカイ:それはもう、子猫ちゃんと2人のときとかですかね。
――……さ、さすがは王子、言うことが違います。恐れ入りました。ドラム録りもすぐに終わりましたか?
西田イン・ザ・スカイ:もちろん。あっと言う間です。
――もう1曲の「恋ポタージュ」も、喫茶さんの作曲となりますが。
喫茶チャンポン。:意識したのはファンクのノリですね。普段はそういった曲は聴かないんですけど、そういうのを聴かない人が作ったら面白くなるだろうと思ってやってみました。これもフィーリングですね。聴きどころは、《恋ポタージュを》っていうところの“恋”の言い方ですね。ここは、15回ぐらい繰り返し聴いてもらいたいです。
バラライカKU:これも作詞は僕です。男目線から描いてみたんですけど、普段は口にしないようなことを言ってみようと。世の中の男性のわがままさを出せたんじゃないかなと思いますね。
家入庵:これも、ベースは押えて弾いただけ。メロディラインはありますけど、ベース録りのときにはまだ歌詞はなかったので、世界観というのがない状態で弾かなくてはいけないんですね。そのためには、何にでも対応できるように押えて弾くだけなんです。
西田イン・ザ・スカイ:この曲では、歯切れの良さというのを意識しながら叩いていきました。気付いたら出来上がっていたというぐらい録りはスムーズでしたね。
――本作が良かっただけに、次の作品がいつ出るのかと期待しているファンの方も多いと思いますが。それに関してはいかがでしょう?
バラライカKU:次の作品は考えてはいるので、それについては、発表できるときを待っていただきたいなと。
――分かりました。7月24日にはクラブチッタ川崎にて定期公演も行われますしね。まずはそちらを期待してほしいというところでしょうか?
バラライカKU:はい。初めてテキーラ東京のライヴを観る人もいると思います。でも大丈夫、やっている内容に難しいことはないので何も考えずに来てもらえたら。
――“私はKraの大ファンなんだけど!”という人でも楽しめますか?
バラライカKU:Kra? Kraですか?
――あら、ご存じないですか。このヴィジュアルシーンでとても人気のバンドです。
バラライカKU:うーん、ちょっと知らないですね(苦笑)。なので、テキーラ東京のライヴは、まっさらな状態で来てもらえたらと思います。ライヴってこう、バンドってこう、という固定概念を捨てて来ていただけたら、より楽しめると思いますね。

Interview:ERI MIZUTANI

【定期公演 テキーラ東京 川崎店】
2015.7.24(金)
クラブチッタ川崎