Gt.MiA

Vo.綴

Dr.メト

Ba.恋一

8月5日に最新ミニアルバム『VENOMS.app』をリリースするMEJIBRAY。9月5日には日比谷野外音楽堂にてワンマンライヴも決定している。下半期はディープにいくというだけに、秋の2ヶ月連続シングルリリースも楽しみだ。

――先月、4周年全国ツアー「毒」が終わりを迎えました。
綴:終わった後、少し休みをもらったんですけど、何をしたらいいのかわからなくて。1時間が4時間ぐらいに感じるんですよ(苦笑)。だから僕、昨日、電子書籍を4万円分買いました。
――大人買いですね(笑)。綴さんはこのツアーを振り返ってみていかがですか?
綴:4年ってバンドにとって節目だと思うので、「毒」ツアーは特に、自分もメンバーも気合いが入っていたと思うんです。たかが4年、されど4年、今後に繋げるためにツアーを回っていこうという気持ちがあって。それで蓋を開けてみたら、お客さんもメンバーの気持ちを感じ取ってくれたのか、レスポンスに熱く応えてくれて。お互いが相乗効果となり、1曲演奏する毎に熱いものが出来たなと思います。あと、10月に出る「パラダイム・パラドックス」の歌詩は「毒」ツアーが始まる前に書いていたんですけど、そこに繋がるものがあるなと。だから、ツアーをやって良かったなと思いましたね。ただ単にライヴをしたいからしているだけなんですけど、そうじゃなくて、ファンが来てくれているということの重大さ、時間は1分1秒変わらずにみんなが過ごしているのだから、それに対して自分ももっと広い目線で見られるようになったとうか。次を作っていくのはメンバーであり、事務所かもしれないけど、それを下から押して支えてくれるのはみんなだと思うので、すごく絆を感じたというか。
――そう感じられるとは、素敵な関係性です。メトさんはいかがです、このツアーを振り返ってみて?
メト:……………………………。
るあな:楽しかったですって。あと、このツアーでは柔軟をしてたんだって。メト、体が尋常じゃないぐらい硬いんだよ。
――そうなんですか。むしろ、逆のイメージがありました。
メト:……………………………。
るあな:あと、ワンマンツアーは久しぶりだったからペース配分とか忘れてしまっていて、初日から体が痛かったんだって。
綴:僕に、ストレッチってどうしたらいいの?って聞いてきましたからね(笑)。
――柔軟は必要ですね(笑)。
メト:……………………………。
るあな:でも、みんなで仲良く回れたので良かったですって。
綴:やっぱり、好きで始めたバンドでも、年数を重ねるとどうしても仕事感が出てきてしまうと思うんです。だけど、今回は今まで以上にツアー中にメンバーと話していた感じはありますね。
メト:……………………………。
るあな:MEJIBRAYとして4年やってきて、付いてきてくれるお客さんと共にまた5年目を迎えられることに意味があるんだなっていうのは、メトもすごく感じたんだって。
――ちなみに、ツアー中にはどのようなことをお話しされていたんです?
綴:あの場所良かったねって言うのはもちろん、恋一とは映画やアイスの話をしてました。
――恋一さんはアイスがお好きだったんですか?
恋一:はい。全国各地で売っているものが違うので。
綴:しかも、恋一が食べてると美味しそうに見えるんですよ(笑)。
――あぁ、何だかわかります。
恋一:地方のライヴハウスだと冷凍庫が置いてあるところがあって。そういうのは自分にとって大きな意味を成しますね。福岡BEAT STATIONっていう会場に大きい業務用の冷凍庫があったんですけど、あれは最高でした。テンション上がりました。
――アンプ型の冷凍庫があればいいですね?
恋一:アンプそっくりの冷蔵庫はあるんですよ、マーシャルに。でも、冷凍庫はなくて。何なら自分で作ろうかなと。
綴:僕は出費しないですけど(笑)。
――実現したらぜひ見せて下さい(笑)。MiAさんは、このツアーを回る前に何か目標は立てられました?
MiA:自分の中の課題は体力をアップしたくて。それで、平日はジムに行って鍛えていたんですけど、ライヴだと使う筋肉が違うのか、あんまり変わらなかったです。ただ、走るのは楽になったんですよ。
綴:僕が思うに、走るのって有酸素運動じゃないですか。ライヴって無酸素運動なんですよ。短距離と一緒なんですよね。だから、10本走っても疲れない体力じゃないとライヴに向かないのかなって。
――そうなんですね。でも、メトさんもストレッチを行ったとおっしゃっていたぐらいですから、お2人で一緒に体力作りしても良かったのでは?
MiA:だって、僕はライヴ前はずっと寝てましたからね(笑)。今回、念願の寝袋を持っていったんですよ。
――えっ、寝袋ですか。寝袋をライヴハウスに持ち込むなんて、聞いたことありません。
綴:僕も、MiAしか見たことないです(笑)。リハ終わって戻ったら、楽屋で寝袋使って寝てるんですよ。
MiA:空いてる時間は有効活用して寝てました。そのおかげでコンディションが整いましたよ。あと、各地で温泉も行きましたし。普段から岩盤浴やサウナは行ってるんですけど、サウナって意外に頭が回るんです。そこでアイデアが閃くこともあるので、なかなか良いんですよね。
――そんな方法が。では、ツアーを終えてみて、新しい目標は出来ましたか?
MiA:目標は変わっていないですね。ただ、それに対して必要なものを日に日に集めていくだけかなって。
――なるほど。8月5日にリリースされるニューミニアルバム『VENOMS.app』では更にレベルアップしたところが伺えます。とはいえ、私が聴かせていただいたのは初期段階ですが。
綴:あ、それだとまだまだですね(笑)。
――となると、ここから数倍かっこよくなるわけですね?
綴:あとは最終確認を残すのみなんですけど、すごくかっこいいです。
――本作のテーマは何ですか?
綴:毒です。このミニアルバムは間口が狭いと思うんですよ。だけど、やっていることに対してはすごくしっくりきたというか。
――ミニアルバム以上の重厚さが出たという手応えがあると。
綴:そうですね。ミニアルバムは3枚目なんですけど、MEJIBRAYって、昔からミニアルバムが合っているんですよ。世界観も作りやすいし、やりたいことがやりやすい。そこは作詩の面でもそうですね。今回は全詩を1日で終わらせたぐらいなので。逆に、考えすぎてしまうと凝りすぎる傾向にあるので、書ける日に書いて終わらせるという感じですね。
――現段階で、綴さんのお気に入りの1曲はどれでしょう?
綴:「VENOMS」ですね。めちゃめちゃかっこいいと思うんですよ。歌っていてもすごく気持ち良いし、激しいけれど雰囲気もあるので、この曲は僕の中でかなり上位です。ミニアルバムのタイトル曲で良かったなと思いますね。
――ライヴでも楽しめそうな曲ですよね?
綴:ライヴでどの位置に置いてもいけてる曲かなって。自分の中では既に構想はあるんですけど。
――良い曲が出来ました。MiAさんはお気に入りの1曲はありますか?
MiA:どういう視点で見るかで変わってきますね。気分によって違うんですけど、ストレートな自分だったらこの曲だなとか、ひねくれている自分だったらこの曲だろうとか、色々あるんですけど、今は全部好きですね。
――今回作曲するにあたり、テーマに置いたことというのは何だったのですか?
MiA:テーマというか、僕は最初にターゲットをしぼって作っていくんです。誰に向けてなのか、どの層に向けてなのかっていうのを踏まえて作曲してますね。ちなみに、去年出したフルアルバムはけっこう窓口広めでキャッチーだったので、今年は既存のファンに向けてディープな作品を出したいなって。
――それはファンの方が聞いたら喜ぶと思います。
MiA:なので、そこを代表するのがこの作品なんですよね。
――そう聞くとこれからの作品も楽しみですが、まずはこの作品です。恋一さんはどの曲が現段階でお気に入りですか?
恋一:全部良いと思います。
――今回、録りで苦労した点はありました?
恋一:ない。
――さすがですね。
綴:さすがですよ、髪の毛ピンクですからね。
恋一:ふふふ。
――MEJIBRAYのレコーディングは個別で行っているそうですね。
恋一:僕は東京を出たんですけど、録っているところの周りが何もなくて。それこそ、駅の近くにコンビニが1件あるぐらい。だから、ジュースを買いに行くのも大変で。1曲録り終わったら買いに行ってというのを繰り返してました。
メト:……………………………。
るあな:メトは東京で録ったんだよ。決められた時間の中でいかに集中して早く終わらせられるかっていうのが課題だったんだって。しかも、4年前は何時間もかかっていたけど、今はスッと出来るようになったんだって
綴:他のバンドさんの話を聞いていると、みんなで同じスタジオに行って、それぞれの録りを終わるまで見ているようなんですけど、うちは全員が個別でレコーディングしているので、お互いに時間は有効活用出来ていると思います。
MiA:その分、別の仕事が出来るしね。
――作詩・作曲だって出来てしまいます。
綴:そうなんですよね。
MiA:細かい時間の積み重ねって案外大きいんですよ。
恋一:『24』だったら3話観れるからね。
綴:3時間あったら6曲歌詩書けちゃう(笑)。あと、うちはデモの段階からかなり形が出来ているので、後はそれを各々でしっかりと仕上げるだけっていう。かっこいいものになるというのは間違いないと最初から思っているので、安心ですけどね。
――良い環境です。しかし、早く完成した『VENOMS.app』が聴きたいですよ。
綴:うん、かっこいいですよ。
――ファンの方にこうやって聴いてほしいというリクエストはありますか?
綴:今回は割とディープな作品だし、僕がお酒を飲みながら聴いていたっていうのもあるので、お酒飲みながら聴くっていうのはどうかな。やっぱり、大人にとってのごほうびはお酒だと思うので。毒とごほうびの対比が面白いんじゃないかなって。だけど、未成年はお酒が飲めないので、代わりにクリームソーダでも飲みながら聴いて下さい(笑)。
――収録曲の披露は、発売後に行われるモバイル会員限定東名阪ツアーからですか?
綴:7月中に2、3曲はやっておこうかなって思うんですよね。と、一昨日ぐらいに僕が勝手に決めてみたので、メンバーは今知ったことになります。
――とのことですが。
恋一:やっぱり、ステージを観に来るのが1番大事だからね。
綴:かっこいい~。でも、ライヴでやるとなると違う表現も出てくると思うんです、観ている側の視線を感じたときに。それを完全に自分の中で消化した後で日比谷に繋げたいので、とりあえず披露して掴みたいというのはありますね。
――4周年を迎えてもまだまだ落ち着く気配はなさそうですね、MEJIBRAYは。
綴:ステージ上では落ち着く気もないし、媚びる気もないですからね。
――その調子で9月5日の日比谷野外音楽堂に向かっていって下さい。
綴:基本、セットリストは僕が考えているんですけど、この日の為に何ヵ月も前から考えていて。
――ステージセットも毎回こだわりを持って作っていらっしゃいますし。
恋一:野音は外なんで、何でも出来ますよね。
綴:黒髭危機一発でもやる?
恋一:登場からポーン!って。
メト:……………………………。
るあな:それでみんなが登場したら面白いねって。
MiA:出来たらすごいけど。
恋一:誰か飛び出てこないかもよ。もしくは、メトが飛び出たらそのまま車椅子に着地するっていう。
――その為には、ますますのストレッチが必要になります。
メト:……………………………。
るあな:メト、体硬いから…。
綴:これは別としても、やりたいことがいつも各々あるので、この日もやりたいことをやると思いますよ。
――そう考えると、MEJIBRAYは良い意味でソロアーティストの集まりですね。
綴:それなんですよね。一見噛み合ってなさそうに見えるかもしれない。でも、それが良いんですよ。例えば、MEJIBRAYがMEJIBRAYじゃなく、別の4つのバンドだとしたら、その中の1番いけてる奴を集めたっていうのがうちらですから。そのスタンスは崩したくないかなって。
――見事な調和でMEJIBRAYになっていると。しかし、当日は雨が降らないといいですね。
メト:……………………………。
るあな:降るかもねって。
恋一:マネージャーが雨男なんです。
綴:MEJIBRAYのワンマンライヴって、ファイナルで雨が降ること多いんですよ(笑)。
MiA:まぁ、降ったとしても楽器は拭けば大丈夫だし(笑)。
綴:でも、雨が降ろうが晴れようが、それは神がもたらした何かですから、あとは自分たちがやることをやるだけです。

Interview:ERI MIZUTANI

初日比谷野外音楽堂ワンマンライブ決定!
「盲目の猫を殺した猛毒」
2015年9月5日(土)
日比谷野外音楽堂

MEJIBRAY全国ワンマンツアー
「NEXT MAJORITY VENOMS」

2015年11月6日(金)HEAVEN’S ROCKさいたま新都心VJ-3
2015年11月11日(水)高田馬場AREA
2015年11月14日(土)札幌KRAPSHALL ワンマン公演通算100回記念
2015年11月15日(日)札幌KRAPSHALL
2015年11月21日(土)新潟GOLDENPIGS RED STAGE
2015年11月23日(月・祝)金沢AZ
2015年11月27日(金)広島ナミキジャンクション
2015年11月29日(日)福岡DRUM Be-1
2015年12月4日(金)水戸ライトハウス
2015年12月6日(日)仙台darwin
2015年12月11日(金)名古屋ボトムライン
2015年12月13日(日)梅田AKASO

-TOUR FINAL-
2015年12月18日(金)
EX THEATER ROPPONGI


<チケット発売>
・モバイル会員先行 抽選受付[一人2枚]
2015年8月1日(土)12:00〜2015年8月23日(日)23:00

・オフィシャル先行 先着受付[一人4枚]
2015年9月6日(日)12:00〜2015年9月21日(月)23:00

・一般発売日:2015年10月10日(土)〜
※EX THEATER ROPPONGI公演のみ2015年10月17日(土)〜