Gt.SARSHI

Vo.JIN

Dr.yusuke

Ba.YU-TA

8月26日にダブルAサイドシングル「「僕の作り方」/光る指輪 大明神」をリリースするHERO。ワンマンツアー「リトライ」のファイナルは12月23日、品川インターシティホールとなっている。スタンディングでのワンマン公演となるだけにどんな内容になるか楽しみだ。

──新作「「僕の作り方」/光る指輪 大明神」は、11形態での発売となるそうですね?
JIN:すごいエグいじゃないですか。
──JINさんがそれを言ってしまっては(笑)。
JIN:まぁ、こういう時代ですからね。って、時代のせいにしてしまいますけど、売れたくないって言ったら嘘になるじゃないですか(笑)。だから、ビックウェーブに乗ってみようかなと。
──良いと思います。それにしても、今回はダブルA面というだけあって、両極端な2曲を表題に持ってきましたね?
JIN:「僕の作り方」は、忙しすぎてサクッと作った曲ですね。
──サクッと、という割にはレベルが高いと思います。
JIN:そうなんですよね。この曲はいつもどおりのHEROの王道といった感じなので、サクッと出来たんだと思うんですよ。
YU-TA:作っていた時がちょうどワンマンツアー中だったんです。それもあって、いつ作ったんだっけっていう感じですね(笑)。
SARSHI:作り始めたのは春ぐらいだったので、いつの間にか出来上がっていました(笑)。
──なるほど。では、レコーディングの事はあまり覚えてはいませんか?
yusuke:この曲は、レコーディングはすんなりいったなっていうのは覚えています。やっぱり、HEROでの王道パターンなので、テンポ感もやり慣れているものだったんですよ。だから、2テイクぐらいしか録らなかったし、すごくスムーズでした。
──HEROの曲を聴いた事のない子から、「HEROらしさって何ですか?」って訊かれたら、yusukeさんは何と答えます?
yusuke:この曲の、このパターン。って、答えますね(笑)。
SARSHI:こんな感じって?
yusuke:そうですね(笑)。でも、ノリやすくて聴きやすいっていうのがHEROの王道パターンだと思うんですよ。
──それらを意識して録りに挑んでいったわけですね?
yusuke:そうです。そこは意識していきましたね。あとは、同じような感じの曲でも、自分なりに新しい事を細かく入れているので、聴いている側からすると分かりにくいかもしれないけれど、そういった事を散りばめてみました。
──その部分には逸早くメンバーが気付いてくれたのでは?
yusuke:それはどうですかね(笑)。
JIN:俺、まだ曲が出来上がったのを聴いてないんですよ。だから、分からないです(笑)。その分、ライヴで楽しみですけどね、良い曲なので。
──YU-TAさんは、「僕の作り方」のレコーディングはいかがでした?
YU-TA:えっと、そうですね……。
JIN:へぇー、そうなんですね!
──YU-TAさん、まだ何も話していません(笑)。
YU-TA:とりあえず、レコーディングは楽しく出来ました。こういう感じの曲には慣れているので、俺はすんなりと録れましたね。あとは何だろうな、何ですか?
──えっ?
JIN:何を質問したんだ(笑)。
YU-TA:いや、どう思います?
yusuke:質問に質問で返す(笑)。
YU-TA:いや、ちょっと難しくて言葉が出てこなかった(笑)。でも、HEROらしさっていうのはこういう感じっていうのが、聴いてもらったら分かると思います。
──YU-TAさんとしては、ライヴでの動きも想定されてフレーズを作っていったのですか?
YU-TA:多少は考えましたね。昔は詰め込めるだけ詰め込んでいたんですよ。だけど、そうしてしまうとライヴが難しくて。でも、SARSHIがライヴの事も考えて作ってみたらっていうアドバイスをくれた事があって。あれはたしか「Life」を作った後だったかな。それから、ライヴを意識して作るようにはなりましたね。だから最近では、自然とそうやって出来るようになりました。
SARSHI:「Life」を出した頃は、ライヴの動きを見せるっていうのも重要視していたので、けっこうみんなシンプルにしていたんですよね。で、その後に弾き倒す形になって、今はまた落ち着いてきている感じですかね。
YU-TA:「絵足し歌」の頃なんて弾き倒してたよね。でも、それはそれで楽しいんですよ。かと言って、ライヴ重視でシンプルにしたものが楽しくないってわけではなくて。楽しみ方のベクトルが違うっていう感じですね。
JIN:長い説明だったけど、結果、どっちも楽しいって事か。
YU-TA:そう。要するに、全部楽しいっていう(笑)。
SARSHI:でも僕も、「僕の作り方」はすんなりと弾く事が出来ましたね。みんなと一緒なんですけど、HEROらしさを活かした中で新しい感じも出せたらいいなと思ってやっていったので、誰か気付いてくれたらいいなって思いながらも、ライヴの事も考えていきましたね。「Not Title」と「たった一つの花」を作ってみて、ライヴを考えたときに、僕はこういう風に弾こうっていうのを意識しながらフレーズは作りましたね。
──最終形態が明確だと作りやすくありませんか?
SARSHI:そうですね。HEROを知っている人なら、イントロを聴いた瞬間に流れが見えると思うので、「僕の作り方」はライヴでも楽しんでもらえると思います。もちろん、初見の人でもノリやすいと思いますよ。
──また、歌詞も素敵です。作り始めた時期は春とのことですが、歌詞は夏の出来事が描かれているんですよね?
JIN:隅田川を意識して書いたんですよ。でも、書いた割には隅田川花火大会には行きそびれてしまったんですけど(笑)。ただ、うまい事を言ってやろうと思って書いていったわけではないんですよ。忙しい中で作ったのが良かったのかもしれないんですけど、作文を書くような感覚で仕上げる事が出来ました。
──せっかく素敵な情景描写を持ってきたわけですから、これは野外で演奏しても映えそうですね?
JIN:デッカいフェスとかでやれたら良いんですけど。スタンディングでやったら映えそうですよね。
──もう1曲の「光る指輪 大明神」は完全にライヴ向けの楽曲です。「タオルの神様」に続き、物販をテーマに扱っているそうで。
JIN:この曲でボロ儲けしてやろうかなと。
──言い方がエグいです(笑)。
JIN:まぁ、僕は楽しければ何でも良いっていう考えなので、こういう曲が生まれてしまうんですよね(笑)。だから、2Aでの《「マジその発想はなかったわぁ。」たてまつれ》っていうところなんかはニヤニヤが止まらなかったですね。
SARSHI:僕もこういう曲は好きですね。
JIN:SARSHIはそうやって最初に言ってくれたんですけど、yusukeは笑ってくれながらも頭抱えてました。
yusuke:面白かったんだけど、ちょっと心配で(笑)。
──どこに不安要素があったのでしょう?
yusuke:一応、ヴィジュアル系ロックバンドじゃないですか(笑)。それで、かっこいい雰囲気を醸し出したいっていうのもある中で、この曲は「ソイヤッ!ソイヤッ!」って始まるので。だけど、結果的にすごく好きな曲になりました。
YU-TA:不安って言っていた割には、「ソイヤッ!」の部分、1番気合い入れて歌ってたよね(笑)。
yusuke:そういうの好きなんで楽しめました(笑)。
──レコーディングでそこまでテンションを上げられるのってすごいです。
JIN:頑張れる子たちなんで。でも、シラフでよくここまでやるわ、狂気の沙汰じゃないって思いましたけど(笑)。
SARSHI:僕だけだったんですよ、一世風靡セピアを知っていたのって。
──そうだったんですか。「ソイヤッ!」の元ネタはそこですからね。
SARSHI:それを、みんな知らなかったんですよ。
YU-TA:何となくは知ってましたけど、詳しくは知らなくて。
──ファンの子にとっても新鮮だと思います。
JIN:だからこそ、ライヴで楽しめるんじゃないですかね。その為にも、音源を先に聴いて歌えるようになっておけば、より楽しめるかなって。一緒に歌いたいので、是非覚えてきて下さい。
──もちろん、振り付けもありますよね?
JIN:どう思いますか?
──作ってほしいです(笑)。
JIN:大丈夫です、もう出来ています。なので、全部まとめて楽しみにしてほしいなと思います。
──そして、カップリングでは、人気曲のライヴバージョンを始め、楽器陣だけで歌う「「僕の作り方」/光る指輪 大明神」も収録されていて。本当に盛りだくさんな内容となっています。
JIN:楽器陣だけで歌っているやつ、前にもやったんですけど、今回ちょっとうまくなってきてつまらないんですよ。こいつら、慣れてきたなーって。
YU-TA:何となくコツが分かってきたんでしょうね。それで、最終的には、めちゃくちゃうまくなっているバージョンを入れたいねっていうのを、この間エンジニアとも話していたんですよ(笑)。
JIN:おっと、ソロデビューの準備ですか?
YU-TA:いやいや(笑)。
SARSHI:ソロデビューしたいと思う人は、その場で聴いた歌をそのまま歌おうとはしませんよ。これぞ、ぶっつけ本番ってやつですよ(笑)。
──いずれ、カップリングに1人ずつ歌っているバージョンが収録されるかも?
JIN:そんな事をしたら、僕が1人ずつからお金取りますよ(笑)。
SARSHI:あと、ライヴ音源をCDに入れるっていうのはこれが初なので、HEROのライヴの中でも盛り上がる曲を入れてみました。「タオルの神様」なんか、JINくんが歌詞を間違えて歌っているので、それも面白いと思います。
JIN:あっ、それ、俺聴いてない!
SARSHI:敢えてそのまま入れてしまいました。でも、それもライヴっぽくて良いかなって。
JIN:曲をチョイスしたのが俺じゃなかったので、どうせ間違えていても良いだろうって判断されたんでしょうね。
SARSHI:大丈夫、笑えるやつだから(笑)。
──それも含め、今回はどのタイプを購入するか迷ってしまいます。
JIN:迷う必要ないですよ。全部買って下さい(笑)。でも、今回はオリコンチャートの上位に入りたいなって。前作が17位だったので、今回は10位以内を目指したいと思います。そうだな、万が一、10位以内じゃなかったら、プロデューサーの未散さんが罰ゲームしますよ(笑)
──そこはメンバーがやらないと(笑)。
JIN:じゃあ、ヒロインが頑張ります。
YU-TA:最低(笑)。
JIN:もちろん、僕らも頑張りますよ(笑)。過去最高位を目指します! あと、すっかり忘れていましたが、9月19日にライヴがあります。
──ワンマンツアー『リトライ』ですね。
JIN:はい。大阪BIG CATでやります。
──10月17日には名古屋ボトムラインでの公演もありますし。
JIN:そうなんです。ほんと、そろそろエンジンかけていかないといけませんね。
──ファイナルは12月23日、品川インターシティホールとの事ですが、こちらは座席有りの会場ですか?
JIN:ホールなんで座席有りだと思うじゃないですか、ところがスタンディングなんですよ。けっこう大きな会場なので、絶対に来てもらいたいなって。12月なんで、1年の締め括りをこの公演で見せたいなって思いますね。あと、俺が家から行きやすいっていうのも、この会場を選んだポイントですね。
──そこですか(笑)。でも、1年の締め括りとなるからには、普通のライヴで終わる事は無いわけですよね?JIN:もちろんですよ。面白い事ならYU-TAに任せて下さい。
YU-TA:俺? 初めて聞いたわ(笑)。
JIN:何かしてくれるんでしょ?
YU-TA:えっと、とりあえず今は秘密です(笑)。
JIN:でも、無茶ブリするのは俺らのライヴの特徴でもありますからね。
SARSHI:急にやるからなぁ、そういうの。
JIN:全員がハタチの頃にやってたバンドの曲を公開するとか。
Yusuke:あるかな、無いような気がする。
YU-TA:それ、俺は上京したばっかの頃だから、何も無い。
JIN:寂しいな、お前(笑)。
YU-TA:確かに寂しい(笑)。
JIN:何が起こるか、そこは当日を楽しみにしてもらえたら。
yusuke:楽しみですね。
──まぁ、その前にオリコンチャート5位以内を目指して頑張って下さい。
一同:んっ? 5位?
──あら、5位じゃなくて、3位以内でしたっけ?
JIN:いやいや。でも、そこまで売れたいなぁ(笑)。ただ、ここまで言ったからには、トップ10以内に入ったら、僕たちが何かやりますよ。頑張って考えておきます(笑)。

Interview:ERI MIZUTANI

ONEMAN TOUR2015「リトライ」
9.19(土)大阪BIG CAT
10.17(土)名古屋ボトムライン
ONEMAN LIVE 2015 FINAL
「JUDGMENT」~Dead or Alibe~
12.23(水)品川インターシティホール