Ba.直人

 Ba.玲夏

 Vo.幸樹

Gt.威吹

 Gt.ひヵる

――ダウトとして5人体制になりましたね。直人さん加入までのいきさつや人柄をお聞きしたいので、まずは自己紹介をお願いします!
一同「…………」
――あの、自己紹介を…。
直人「あっ、俺からでいいんですか!?」
――むしろ“俺”にお願いしたいなと。
一同「(爆笑)」
幸樹「俺らが自己紹介っておかしいでしょ(笑)?」
直人「インタビュアーさんが、あとで声を確認するための声入れなのかと思ったから、俺が出しゃばったら悪いかなと」
――素でしたね(笑)。
直人「じゃあ、自己紹介します。7月21日生まれ、夏男、晴れ男、サプライズ大好き、直人です。よろしくお願いします!」
――はい、ありがとうございます。まずは直人さんが加入するまでのいきさつをお願いします。
幸樹「スタジオで初めて音を合わせたんですけど、今のダウトに必要なものをたくさん持っていたし、純粋に今一緒に切磋琢磨したいなと思ったので誘いました」
――もともと知り合いだったんですか?
幸樹「いや。ダウトが結成した当初、対バンをしたことがあったみたいなんですけど、その時はとくに絡むこともなく終わって」
威吹「あんまり覚えてないんですよね」
――そこからどうやって?
幸樹「俺が彼の兄ちゃんと知り合いで、ミナセが抜けてちょっとして、飲んだ時にドラムとして紹介してもらったんです。だから仲人は兄ちゃんです」
直人「xTRiPxを解散した直後だったんですけど、音楽を辞めるつもりはなくて。兄ちゃんもそれを知っていて、いろいろと声をかけてくれていたみたいで。俺もドラムを叩く場所が欲しかったし、その時は、メンバーになるとかではなく純粋にサポートとして顔合わせに行きました。ただ最初にスタジオに入った時はお互いにしっくりくる感じもなく(笑)」
――最初の印象は?
威吹「最初は落ち着いた人だなと思ったんですよ」
直人「猫被ってました」
威吹「こんな人だとは思わなかった」
直人「いや初対面で、今の俺を見せたら…。完全に今ここにいないでしょ」
威吹「そうだね(笑)」
ひヵる「スタジオに入って、ダウトの曲を合わせたんですけど、その後のナゾのセッションが面白くて」
直人「やったね! 適当に曲を創ろうみたいな」
ひヵる「とりあえず叩いてもらって、それにメンバーがのっかっていくっていう。その時のノリが妙にはっちゃけていたんですよね。そういうセッションは、他の人の時にはなかったんですけど」
――猫は被っていたけれども…。
直人「そうですね。ドラムに関しては、プレイを認めてもらわないといけないから、そこは全力でいきました」
威吹「何人かとスタジオには入ったんですけど、一番ポテンシャルが高いというか、曲を覚えてくるスピードも早くて」
幸樹「あと、プレイ以上に音楽に対する姿勢がすごく好きで、ずっと音楽で食べていこうっていう強い想いのある人だったし、エンターテイメント性も持っているので、こういう人と一緒にやりたいなと思いました」
直人「この間、玲夏と飲んだ時に“最初は、一緒に音を出しても面白くなかった”って打ち明けられて(笑)。でもライヴをシミュレーションした時に“コイツかなって思った”って言われました」


――一緒に過ごす時間も長くなってきて、キャラクターに変化はありますか?
幸樹「イジられキャラなのにキレる(笑)」
直人「いや、イジられキャラではないんですよ」
幸樹「どう考えても欲しがってるくせに」
威吹「欲しがってる感はあるよね(笑)」
直人「その方が人気あるように見えるじゃん!」
一同「そこ(笑)!?」
直人「本当はイジる側=発信する側のような気がしてたんですけどね」
幸樹「でも実は1回だけ、プレイで失敗して本気でキレて、自暴自棄になってるのを見たことがある」
――ストイックでもあると。
直人「照れますね。でもたぶん、そこが好かれたんでしょうね」
一同「……………」
――そこっ、どうなんですか?
直人「ほんっと、この人たち基本的に褒めてくれないんですよ。俺は褒めてほしいから、相手を褒めるんですけどね(笑)」
威吹「最初は分からなかったんですけど、すごく空気が読めるし、テンションも高くていいんですけど、たまにボソッという一言が……すごくつまらない」
直人「なんなの、その褒めてからの落とし」
威吹「でも、たまーに面白いんですよ。今までダウトにはいなかったキャラですね。そこが好きですね」
ひヵる「もうすでに、感覚的にすっかり馴染みすぎていて。でも、なんだかんだで、一言でいうと……良い人!」
――おおざっぱ過ぎるでしょ!!
ひヵる「そうなんですけど(笑)。あっ、でも無言が辛くなくなりました」
――直人さんは今後、ダウトの中でどういう立ち位置でありたいと思っていますか?
直人「インタビューの見出しみたいなこと言ってもいいですか?」
――どうぞ。
直人「(かっこつけて)俺はどのバンドにいても太陽でありたいですね」
威吹「いま全然聞こえなかった」
直人「いや、だから、俺はどのバンドにいても太陽のような存在でありたいって言ったんだけど」
威吹「たいよう?おひさま?」
直人「そうそう。そう書いてあったらカッコ良くないですか?」
幸樹「人には睡眠が必要でしょ。だから太陽は、俺1つでいいでしょ」
直人「太陽2つあったら熱いな。でも、照明いらんよ(笑)」
――太陽争いはバンド内でやっていただくとして、プレイヤーとしてはどんな人ですか?
威吹「よくアイコンタクトが出来ますね。彼には周りを見る余裕があるのかなって。ふと後ろを向いた時にちゃんと目が合うから、やっていて気持ちがいい。もちろん、それは曲がちゃんと自分の中に入っているから出来ることでもあると思うし」
ひヵる「演奏していて楽しいっていうのは、本人にも言ったんですよ」
直人「そう、ひヵるくんは褒めてくれるんですよ。この間、レコーディング帰りに一緒だったんですけど、俺が誕生日を迎えた瞬間2人きりで(笑)」
ひヵる「そうそう」
直人「その時に“今日、改めて思ったけどうまいよね!”って言われて。“あっ、ありがとー!”って」
ひヵる「思ったことは言っておかないと(笑)。レコーディングの時に“せーの!”で録ったんですけど、その上手さと楽しさが比例していました」
幸樹「俺はタッグを組んで慣れ合いみたいにはなりたくないので、いい意味でライバルですね。ライヴでミスったら中指も立てるし」
直人「そう。過去に、xTRiPxが活動休止をしていた2年の間にサポートドラマーとしては、いろんなバンドのステージに上がらせてもらっているんですけど、中指を立てられたのは初めてでした(笑)」
幸樹「それだけステージでは対等なんです」
――ダウトに加入してみて発見はありましたか?
直人「昔の話に遡るんですけど、ダウトと対バンした時に、ライヴを見て“あぁ悔しい”って思った記憶だけは残っていて。“すごいのが出てきたな”って。ステージ上でのメンバーの絡みとか、お客さんの乗せ方とかが、すごく上手くて。あの時、悔しいって感じたのは、この人たちのライヴへの向き合い方とか音楽への向き合い方だったんだなって、仲良くなってみて分かりました」
――すごくステキな関係性が生れているようですね。ところで、正式メンバーに誘ったプロポーズはどんな感じだったんですか?
威吹「事務所でみんなが集まった時に口説きました」
――口説かれてみてどうでしたか?
直人「正直、すごく悩みました。どこのバンドでもサポートするに当たってメンバーと同じ目線で見てもらえるくらいの存在感やプレイをしないとダメだっていう想いでやってきたから、それを認めてもらえたのは嬉しかったんですけど、これまではxTRiPxがあってのサポートだったのが、今は何もないところからの第1歩だったし、ダウトにとっても大きな決断だと思ったので」
幸樹「ちょっと日をくれって言われたんですけど」
直人「その時に“サポートにしろ、メンバーにしろ、他の人は考えてない”って言われて。そこまで言ってくれるならと」
――どうしても彼にこだわったのは?
幸樹「4人でやっていた時期も、大事な時間ではあったんですけど、いかにダウトを長く続けられるかって考えたら俺の中では5人体制だったし、考えられる相手は彼だった。そういう意味ではプレッシャーはあるかもしれないけど、ダウトの良さって型にハマらずに臨機応変にやれるところだと思うんです。まだ具体的には話していないんですけど、彼が見ている方向とかやりたいことは、俺らが進もうとしている道と同じなのかなっていうのは感じるので。自分が楽しめそうなことを積極的にやるタイプだと思うし、その温度感って大事なんですよね」
――インタビューは、まだ正式発表の前ですが今はどんな心境ですか?
直人「ダウトは長くやってきているバンドだから、それまで付いて来てくれているファンの子たちがどう受け止めるか分からないですし、受け入れられない人もいると思うんです。でも、そこはビビッてちゃダメなんで、その反応も楽しめるくらいの心境でいたいなと。なので、意気込みは……すごいっすよ」
ひヵる「この5人でみる景色っていうのも気になりますね。もうバンドには馴染んでいるけど、一緒に表舞台に立つのは初めてなので。8月に発表してからが新しいスタートだし、その先が楽しみだなと」
威吹「不安に感じるくらいだったら無理に5人体制に戻る必要もなかったと思うので、誘った時点で未来に対する不安はないです。今はダウトとして、みんなで成長していくことだけを考えています」
幸樹「ダウトを長く続けるための決断だから、誰に対しても裏切りではないと思っています。バンドにとって1つの節目ではありますけど、かしこまらず、どちらかといえばメデタイ事として楽しんでいきたい。今回発表するのは、ファンの子に対して筋を通すっていう意味合いが強いので、むしろどうやって発表しようかなってワクワクしています」
――そして、新体制でのリリースも発表になりましたが、どんな作品になりそうですか?
幸樹「今回は“よしっ、スタートするぞ”っていうメッセージ性よりは、作品性を大事にしています」
ひヵる「実は今回、直人からの提案で楽器陣は一緒に録っている曲がいくつかあるんですけど、ラフの時点ですごく力強くてカッコイイものになっているので、説得力のある作品になると思います」
――直人さんからの提案だったんですか?
直人「その方がライヴ感が出ると思ったので提案したら“いいね”って賛同してもらって」
威吹「ダウトでは初めてでした。そういう提案をしてくれることが、バンドにとってのプラスになるので、嬉しくもあるんですよね」
直人「音楽をやるうえで、ライヴが一番好きなんです。だから、そういうスタンスで出来たのはすごく良かったし、今後も続けていけたらいいなっていうくらい手ごたえがあります。勢いがある曲でありつつ、メロウなものもありつつ、これまでのダウトの音楽性をまた違った形で引き継ぎつつ、進化させていけるんじゃないかと思っています!」
――そして、サーキットライヴも発表されましたね。
ひヵる「内容はこれから固めていくんですけど、今はとにかくライヴがやりたい!」
幸樹「前にやった“メンバープロデュース”は、またしたいですね。それぞれの個性が出て面白いと思うので」
威吹「この5人になっても、お祭り的な感覚はずっと持っていたいから楽しい試みは定期的にやっていきたいんです。メンバー間は固まってきつつあるから、これからはお客さんを巻き込んで楽しんでもらえたらと思います」


玲夏「4人の状態でのダウトは俺の中では“ダウト(仮)”みたいな感じで、またガツっと活動する為にはどうしても新しいドラマーが必要でした。その新ドラマーに、そしてダウトにふさわしい人間がようやく見つかったと思っています。直人と最初に音を合わせた印象は正直あまり良い印象ではなく、“固いな”って印象だけでした。でもその後RHを重ねていくうちにその印象が覆されて、“コイツとしか無理かも”とすら思うようになりました。イベントツアー中、他のバンドの人に“二人とも気持ち悪いくらい目合わしてるね”って言われた事があって、そのくらい直人はリズム隊としてこっちを凝視してくる。それに対して俺も目を合わせながらプレイする。この無言の(サウンドでの)コール&レスポンスが果てしなく心地良い。イベントツアー中は二人だけで移動して目的地に着いたら酒を飲みながら翌日のライブの打ち合わせ。サポートしてくれている当初にそんな日々があったからこそ、今の二人のグルーヴがあるんだろうなと思っています。直人が加入したことによって今後さらにバンドの可能性が広がって行く予感しかしないし、共に切磋琢磨し合ってちゃんと高い意識レベルでプレイヤーとして、アーティストとして成長していける、直人は俺にとってそんな存在です。九州男児ならではの頑固さもまた良い。普段口では褒めないけどこれが今のリアルです。恥ずかしいので本人が読んでない事を願う。…この5人でのダウトがまさに俺の中では再出発という気持ちなので、“今”のダウトに触れてほしい。裏切りますよ。良い意味で」
※玲夏は別仕事でインタビュー時不在のためコメント参加

六大告知


第一条
2015年10月28日(水)1年5ヶ月振りのシングル発売決定!!
「恋ができない」


第二条
復刻盤。マンスリィサーキット2015。
「臨戦態勢。」開催決定!!

ダウトfes:Premium Luxury Acoustic.
11月8日(日)池袋RED-Zone

玲夏fes:Just Rock!! Just Rock!! Just Rock!!(Rockな心=Priceless限定GIG)
11月21日(土)初台DOORS

幸樹fes:鬼畜コテヴィジュGIG!!
11月22日(日)高田馬場AREA

ひヵるfes:Spark in trance night!!
11月28日(土)EDGE Ikebukuro

直人fes:寒い夜、狂いよる。
12月5日(土)池袋CYBER

威吹fes:五色の光!楽奏戦隊開戦!
12月20日(日)渋谷Star lounge


第三条
FC ZIPANG SPECIALS DINNER PARTY
「White ZIPANG Christmas」開催決定!!
12月24日(木)新大阪ワシントンホテル
12月25日(金)東京ベイ有明ワシントンホテル


第四条
2016年新春年賀的
ニューアルバム「心・技・体」発売決定!!


第五条
2016年新春
全国ツアー「心・技・体」決定!!