――2016年12月7日(水)にMV集3弾となる「dimension of vision 3」が発売されましたが、どのような一枚に仕上がっているのでしょうか?
唯依葉:今回は最新アルバム『罪咎の糸』や会場限定でリリースした楽曲を中心に収録しています。そのほかに、5月に行ったLIQUIDROOMでのワンマンからベースの栞が病気の治療で休養しているのですが、休養前に撮影して公開していなかった『Grimoire』や『GOLD』のMVが、加えて3月29日に新宿ReNYで演奏した僕らの代表曲ともいえる『[Re]:birth』のライブ映像を収録しています。
――収録されているなかで唯依葉さんお気に入りのMVは?
唯依葉:お気に入りのMVは『涙雨』ですね。「罪と狂気」というコンセプトを掲げるSynk;yetの楽曲のなかでは、違った側面というか、今まで見せてこなかった顔が爆発したような楽曲で。MV撮影は栞が入院する前に行ったんですけれど、終始わいわいがやがやしていましたね。オフショット用のカメラを自分たちで回していて、「早くやれよ~!」なんて話したりもして。いつもは程よい緊張感のなか撮影するのですが、この日は曲のイメージもあってか、とても和やかな雰囲気で撮影したのを覚えています。そして、弦楽器隊は二階からのショットがあるんですけれど、そこでカゴが揺れているシーンがあるんですが……実はあれ自分たちで頑張って揺らしているんですよ。MVで使われているショットは涼しげな顔のものが採用されているんですけど、その陰にはワタワタしているショットもあって。下手の2人は割と上手くて、僕は「なんでそんな上手くできるんだろう……」と思いながら、頑張って揺らしていました(笑)。
――MV集で今までのSynk;yetの歩みを知ることができるなと思ったのですが、なかでも唯依葉さんに注目するとビジュアル面での変化が濃く感じられますよね。
唯依葉:そうなんですよね。活動を続けていくなかで、新しいことにチャレンジしてみたくなったり、気になったことを取り入れてみたりするので、今までのイメージとガラッと変わることも多々あるんですけれど、自分的には「一番格好いいもの」だと思ってやっているので。ライブでも一番いいライブを更新していきたいと常々思っているんですけれど、見た目でも「あの時も良かったけれど、結局今が一番いいよね!」と言ってもらえるようにしたいなと思っています。
――来年1月28日には「原点回帰」を掲げたワンマンが開催されますね。
唯依葉:Synk;yetの1stワンマンは池袋EDGEで、その日は僕が加入した日だったりもして、個人的にも思い入れが強いライブなんですけど。今回はTUTAYA O-WESTや新宿ReNY、LIQUIDROOMを経てきて、一度原点に立ち返ってこれまでの成果を出してみようという意味で「原点回帰」と銘打っています。恐らく当時と同じ曲も演奏すると思うのですが、ただ当時と同じことをするつもりはなくて、3年の月日が経ってどう僕たちが成長したのかを見せられるようなライブにしたいですね。
――再び池袋EDGEのステージに立つに向けての唯依葉さんの意気込みは?
唯依葉:前回は上手のギターだった俐乃が下手になって、僕が上手ギターとして新しく入ることになって、ファンの方には始まる前から混乱を与えてしまったと思うので、今回は最初から最後まで安心して楽しい一日を過ごせるようにしたいなと思いますね。そして、改めてSynk;yetの良さを感じてもらえたら嬉しいですし、次のステップに向けて歩んで行けるきっかけになればいいなと思います。
――メンバーさんのモチベーションはいかがでしょうか?
唯依葉:ReNYやLIQUIDROOMの後にEDGEだと、キャパが下がったと思われる人もいると思うんですけど。それは僕たちとしては関係がない話であって。どんなステージであっても僕たちが今できる最高のライブを届ける、ベストを尽くすことには変わりがないので。これはメンバー全員が同じ思いを抱いているはずです。そして、原点回帰というからには、今までよりもメンバーそれぞれが成長した姿を見てほしいと思っていますし、このライブで今の全てを出し切ろうと思っています。
――MV集やライブ映像を見ることでこの日への期待がより募りそうです。
唯依葉:そうですね。MV集やライブ映像を見てもらいつつ、この日を期待していてくれていいと思います。僕たちはそれに答えられるように全力を尽くします! 絶対後悔しないライブにします……っていうのは無難すぎますかね(笑)。普段は締めのコメントになるとメンバーに、「じゃあ頼むよ!」とお任せしちゃうことが多いんですよ……。
――では、この機会に唯依葉さんもバシッと決められるところを見せてください!
唯依葉:2017年1月28日(土)池袋EDGEでSynk;yetが『Crimson Symphonia-回想録-』を開催します。今までの成果を出すために完全ソールドアウトを目標にしていますので、まだチケットをお持ちでない方、チケットを持っているけれど友達を誘おうか悩んでいる方、色々いるかと思いますが是非チケットを買って僕たちに会いに来てください!

TEXT:河内香奈子