Gt.クラオカユウスケ

Ba.ミド

Vo.ぶう

Gt.Joe

——えんそくの皆さんこんにちは。本日は高田馬場AREAを中心に配布されるフリーペーパー、『無限回廊』のインタビュー取材です。
ぶう:……『無限回廊』って、俺たち載って大丈夫ですかコレ?  話を聞いた時に、そんなイケイケっぽいところに載るなんてどんな風の吹き回しかと思ったんですよ(笑)。ほら、DIAURAとか載ってるヤツじゃん! うわ! DIAURAかっこいい‼︎   (前号の『無限回廊』を開きながら)
ミド:見てくださいよ、このDIAURAの佳衣さんの最新ビジュアル! こんなヘルメット俺等がかぶったら「また、えんそくふざけてる」みたいになりますよ。
ぶう:yo-kaさんが軍帽被ったら超カッコいいけど、俺が被ったらベガ(『ストリートファイター』シリーズのキャラクター)とか言われたんですよ。
ミド:ベガは言い過ぎ! せいぜい『がきデカ』!!
ぶう:うるさいな!! でも、『無限回廊』って軍帽被っても『がきデカ』にならない“ヴィジュアル系カースト”上位の人達が載るやつでしょ? ほら、R指定も載ってる! カッコいい!! 
クラオカユウスケ(以下、クラオカ):なにそのスクールカーストみたいなやつ(笑)。
Joe:たしかにDIAURAとかR指定はヴィジュアル系インディーズシーンにおいて“スポーツできるイケてる男子グループ”感はある……(笑)。
ミド:逆にどうしたらR指定とDIAURAは対バンしてくれるの? AREAでイベントやったら良い?
一同:(爆笑)。
ぶう:AREAだって言ってしまえばカースト上位のイケメン達の会場でしょ? 俺等は《自主規制》あたりでやってればいいと思われてるんでしょ!?
——うわーー! 記事にできないんでやめてください!!(笑) それに、えんそくだって2017年は“イケてるバンド達”に負けない活躍っぷりじゃないですか。10月13日に赤坂BLITZでワンマンライヴも控えていますし。
ぶう:そうなんですよ!! 赤坂BLITZは今までで最大キャパシティの会場への挑戦で、勝負の日になりますね。
——7月21日にシアターG-ROSSOで、コンセプト重視のコントなんかもあるワンマンライヴをやられてましたけど、それとはまた別の趣向のライヴになりそうですか?
ぶう:そうですね。まるっといままで積み上げてきたものを出す集大成のワンマンなので、コンセプチュアルというよりはド直球で全力のライヴなるんじゃないかと思います。だから、G-ROSSOで「えんそく普通じゃないな! なんじゃこりゃ! 」って思った人も来てください(笑)。
ミド:なんのフォロー(笑)。
ぶう:あと、ちょうど13日の金曜日なんですよ。バンドって土日にライヴをする事が多いけど、金曜日なら、それこそDIAURAとかR指定とか、他のバンドのお客さんとかも来てくれるかなって……(遠い目)。
一同:(爆笑)。
——あ、でも、だから7月26日に発売したシングル『金曜日のチェンソー/天獄への十三階段』は、“13日の金曜日”にちなんだような表現が沢山出てくるんですね。
ぶう:そうです。更に、ちょうど13枚目のシングルだし、“13”って忌み数だったり特別な数字だし……、っていろんな要素が紐づいていって、たくさんの意味合いを含んだものになりましたね。あと、「今年の4月にリリースした『惡道に死す』ってアルバムの続編として、アルバム13曲目にあたる曲を両A面でシングルでリリースします! 」って形の一枚なので、そこにもかかっています。もっと言うと俺、2月13日生まれなんですよ!(笑)
クラオカ:(笑)。『金曜日のチェンソー』は、「サビはサビらしく! 歌うところはお客さんに思いっきり歌ってもらう!」ってかんじの、えんそくにしてはシンプルで分かりやすい展開の曲になりました。
ミド:ここで言っておきます! 「金曜日のチェーンソー!」ってところは皆さん是非歌ってください!
Joe:歌うタイミングが何回も出てきますからね。
ミド:「あっ、やべ! 言えなかった!」って一回言いのがしても、またすぐに来ますからね。「金曜日のチェーンソー!」がね。
ぶう:いやー、本当に声は出してほしいですね。えんそくって、他のバンドの人とかに「ファンの声がすごく大きいね。ノリが良いね。」って言ってもらってたんですよ。でも、最近、他のバンドの本番を観て「あれ? うちのファン負けてない!?」って思った事があって、もっとガツガツ攻めてみんなを調教しなおさないとって感じてます。
——「ここの俺はめちゃくちゃカッコいいから聴いて!」っていう聴きどころはありますか?
クラオカ:ありますよ! (きっぱり)
ぶう:本当かよ〜?
クラオカ:あるに決まってるじゃないですか! 『金曜日のチェーンソー』のイントロはカッコよくて耳に残るフレーズにしたいなって思って、耳に残るフレーズになりました!
Joe:語彙力がものすごく低い(笑)。
ミド:ライターさんがNOと言えないのを良い事にイントロの押し売りがすごいね!
——いやいや、カッコいいイントロでしたよ! (笑)
Joe:……まあ、アルバムの続編なので、アルバムにできなかった事をして、幅を出せた一枚ではあるんじゃないかなと思います(笑)。あと、『天獄への十三階段』は楽器隊がすごい喋るんですよ。ドラマ仕立てというか、台詞があるんです。見所ではあるんですが、このインタビューを受けている段階ではまだスタジオで合わせていないので、本当にライヴでできるのかなって……(遠い目)。
ミド:弾きながら喋るんですよ!
クラオカ:ギターソロやりながら語れって言うんですよ!
ミド:レコーディングも大変で……、ぶう監督の演技指導が……。
ぶう:みんな深夜のテンションで芸人のスギちゃんの真似をしはじめて地獄でしたね。
ミド:だって、「〜だぜ! 」って台詞があったんで、普通「これはスギちゃん求められてるのかな? 」ってなりますよね?
——(笑)。でも、本当に台詞が相当あって、かなりコンセプチュアルな曲ですよね。
クラオカ:アニメの収録みたいに、台本にそって入れ替わり立ち替わりマイクの前に立っていったんで、ちょっとしたアマチュア劇団みたいな雰囲気になってましたねー。
ぶう:初めて聴いたえんそくのCDのシングルA面がコレって、「ちょっとこのバンド、私よく分かんない……!」ってなっちゃいそうだなって思います(笑)。だから『金曜日のチェンソー』でバランスを……!
ミド:いやーでも、こういう『天獄への十三階段』みたいな曲は俺はすごい良いと思うよ。
Joe:うんうん。
ぶう:えんそくはこういうロックオペラめいた曲はもともとやってはいて、どうしてもやりたい事の一つだし、とても重要なんですよ。でもシングル向きではないから、短くまとめて両A面って形で世に出しました。まあそれでも6分で長いっちゃ長いんですけど。歌詞も、えんそくのコアなファンなら気づく要素なんかも要所要所に盛り込まれていたりします。
——えんそくの歌詞って、ドラクエみたいなRPGの2周目的な、やり込み・読み込み要素が強くて面白いですよね。
ぶう:僕、ちょっとオタクっぽいところもあるので、そういうのが好きなんでしょうね。考察っていうのかな、考え甲斐があるストーリーって面白いですよね。
ミド:トルネコ(ゲーム『ドラゴンクエストシリーズ』のキャラクター)に憧れてるんやろ(笑)。
ぶう:いや、ムドー(笑)。
一同:(爆笑)。
ミド:っていうか大丈夫ですか!? 普通のバンドのインタビューってもっとカッコ良い気がする!  (前号の『無限回廊』を開きながら)
——多分大丈夫です! えんそくらしくて最高です(笑)。
ぶう:まあ、こんな感じで手を変え品を変えながら、楽しい事をひたすら追求して提供しているバンドなので、DIAURAやR指定のイケてるファンの皆さんも一度、遊びにきてください。
Joe:ツアーもはじまりますので、そちらも是非。
ぶう:そして10月13日! 赤坂BLITZで!!

取材:高崎光