Ba.リョヲ丞

Gt.龍兎

Vo.

Dr.BAN

Gt.ユ≠キ

──颯さんが声帯のポリープ手術を終えてからしばらく経ちましたが、その後の経過はいかがですか?
颯:術後1ヶ月は経ったので落ち着いてきてはいます。良くなった部分もある反面、本来の調子を戻すまでにはまだ少し時間がかかるかなぁと。すぐに状態が良くなるというわけではないので、今はリハビリを何回も繰り返しているところですね。
──お大事にして下さい。では、新曲「S.Y.U.E.N W.A.R.S」の制作は、術後すぐに取りかかったのですか?
颯:いえ、その前だね。
リョヲ丞:制作自体は、今年の春から始まりました。
──本作は“戦争”がテーマとあって衝撃の問題作となっていますが、そもそも、なぜこのようなテーマに着目したのでしょう?
颯:自分が伝えたいことをシンプルに描こうと思った結果、今回は世界情勢に目を付けたんです。メディアで世界情勢の報道を観るたびに強く個人的に思うこともあったので、「ジョーカーゲーム」をリリースしてからの流れも踏まえ、戦争をテーマにして「S.Y.U.E.N W.A.R.S」を書きたいということをメンバーにはまず伝えましたね。
──颯さんの思いを汲み取って、リョヲ丞さんは作曲に臨んだのですね?
リョヲ丞:はい。颯くんが描きたい内面というのは「ジョーカーゲーム」のときからの流れで、なるほどと頷いてしまうぐらい筋の通ったものだったので、それが似合うような鬼気迫る感じとかは出していきました。あと、曲のテーマと同時に、こういうライヴをやりたいという思いも颯くんから聞かせてもらって。そこで、疾走感がありながらもラウドで、しかも「ジョーカーゲーム」に収録されている曲よりも勢いを重視していこうというテーマの下、「S.Y.U.E.N W.A.R.S」の作曲をしていったという感じですね。
──伝えたい想いが多い分、よく1曲に全てをまとめることができましたね?
リョヲ丞:何度も颯くんからイメージを伝えられて模索した部分もあったのでメンバーに曲が降りるまでに時間がかかってしまって。ほんとうにすいませんっ!
一同:あははは(笑)。
颯:確かに時間はかかったけど、その分、良くなったよね。
リョヲ丞:この5人で曲を作るとどうなるんだろうと模索していた最初から比べても、今は5人でこうなりたいという気持ちが強くなっているんです。なので、そこがよく表われた1曲になっているんじゃないかなと思いますね。
──重くなりがちなテーマではあるものの、ライヴの絵が作曲段階から見えていたというだけあって、ロリヰタらしい構成になっていますし、何よりも歌が引き立った1曲になっているなと感じましたよ。
ユ≠キ:この曲は、最初のデモからは結構形が変わったんですけど、颯くんが足したいと言った部分が加わったことによりすごく良くなったと思うんです。
リョヲ丞:最後の部分だよね。
颯:あぁ、そこね。最後、声が残って終わるんです。
ユ≠キ:その部分を始め、変わったことにより個性のある曲に仕上がったなと思いますね。
リョヲ丞:ユ≠キくんはイントロやサビで良い仕事しているよね。僕が提示した音に対して、コードを丸々提案してくれて。ほんと、センスあるなぁって思いますよ。
ユ≠キ:いやいや、そんなたいしたことはしていない(笑)。
リョヲ丞:それに、BANくんはイントロのビートをこうしたいって言ってきてくれて。それも、ライヴでお客さんにモッシュをさせたいというビジョンありきの発想だったんです。
──ここにきて、自分のやりたいことや出したい音が、より明確になってきたようですね?
ユ≠キ:あぁ、それはありますね。サビの後に重いフレーズが出てくるんですけど、曲中でそういう部分がいきなりくるというのが個性的というか。流行りのブレイクダウンとかではないところも、うちらしい感じが出ているなと思います。
龍兎:変にあか抜けすぎないところも良いですよね。バンドって活動年数が長くなってくるにつれ、クオリティを上げないとっていう意識になりがちなんですけど、上げれば上げるほどに個性がなくなるという恐れもあるんです。俺は、クオリティが上がったからといって良い曲になるとは思っていないので、「S.Y.U.E.N W.A.R.S」は個性的でロリヰタっぽい曲に仕上がって良いなぁと思いますね。あと、せっかく新しい曲ができているわけだから、ライヴでは昔の曲にずっと頼っていてもダメだとも思うので、ロリヰタのライヴの絵の1つとして、この曲はすごく映えるんじゃないかなという印象はあります。
──ライヴで演奏の際、どの部分が1番映えると思いますか?
龍兎:次々展開の変わる激しい曲なので、音源を聴かないかぎりはお客さんもついてこられない部分はあると思うんですけど、個人的にはテンポチェンジのところが面白いなぁと思いますね。そこで、ライヴに来てくれるみんなと一緒になって暴れられたらいいかなと。
BAN:すでにライヴで披露していることもあって、制作時の印象というかは、ライヴで作っているなという部分は大きいんですよね。だって、今も若干変わってきていますからね。制作期間が長かった上に、ライヴでブラッシュアップしているので、レコーディングしていた頃が懐かしく感じます(笑)。しかも、本作リリース後には新しくツアーが始まるじゃないですか。だから、今考えていることといえば、ソロのコーナーをどうしようかなって。
──BANさんのソロ・コーナーといえば、お馴染みの“BAN TIME”ですね。
BAN:作品テーマでもある“戦争”に絡めていこうかとも考えていて。自分としても戦争は昔から関心のあることであったので、そこを踏まえた上で、自分なりの世界観をツアー各地で見せていくことを楽しみにしています。
──こうして楽器陣が腕を上げてきたからこそ、颯さんの歌声も引き立ちましたね。
颯:昔よりも、より歌心を凄く大事にしてるので歌はもちろんのこと、歌詞にも注目してもらいたいんです。「ジョーカーゲーム」から一歩先の部分として感じてもらえることがあったら嬉しいですね。
──カップリングには「マイム」と「曲タイトル未定」の2曲が収録されます。こちらについても颯さんから魅力を語っていただけたら。
颯:ライヴを重ねて、もっとこういうライヴを作りたいと思ったときに、足りない曲は何だろうと考え、作っていった曲になります。どちらも、歌詞についてはテーマをはっきりと変えたので、それぞれに伝えたいメッセージを込めているんです。なので、そこは注目して聴いてもらえたらなと。
──作品を出せば出すほどメッセージ性が濃くなっているに感じられますが、颯さんの意識の変化は大きそうですね?
颯:過去のロリヰタ作品を振り返ったときに、改めて歌詞の重要性を感じるようにはなりました。なので、伝えたい想いが届くような歌詞を書くというのは、ヴォーカリストとしての今後の楽しみですね。
──また、ダイレクトに想いが届くのがライヴだと想います。11月からは「第二次終焉WARS~四大都市戦線~」と題したワンマンツアーが始まりますが、初日は龍兎さんの地元である仙台ですね?
龍兎:はい、そうです。前回のツアーは会場が大きかった分、今回はコンパクトな会場でライヴ感を大事にしたいなと考えていて、それぞれの会場を選びました。なので、どの箇所も楽しみです。
颯:コンパクトだからこそ、ライヴの1本1本を大事にしていきたいし、自分が描いているライヴ像というのをここで作り上げられればいいなと思ってます。新曲では見せたい部分をしっかりと推していきつつ、過去の曲含め、ロリヰタのライヴはこんななんだよ、かっこいいだろっていうのを、来てくれるみんなに伝えていきたい。
(Interview:ERI MIZUTANI)